みなさんは「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」の取り組みをご存知でしょうか?
「00000JAPAN」は被災者の救援措置として始まった誰でも無料で利用できる公衆無線LANのことです。
もちろん、契約している通信キャリアを問わず利用できます。
今回発生した西日本の豪雨災害のような大規模な災害が発生すると、安否確認などを行う人が増えるため電話が極端に繋がりにくくなります。
また、インターネットやスマートフォンの普及により、インターネットを利用する機会もかなり増えていますが、契約の通信キャリアのインフラが被害にあった場合、そのどちらも利用できなくなるという恐ろしい状況になる場合も考えられます。
そうした時のために運用が開始されたのが「00000JAPAN」で、東日本大震災を教訓にして始まったばかりの新しい取り組みです。
利用できるのは大規模災害発生時に限定されるため、その存在さえ知らないと言う人も多いのが現状です。
「00000JAPAN」が無料開放されるには、大規模災害によって携帯インフラが広範囲に被害を受け、携帯電話やスマートフォンの利用が困難となる状態が長時間継続する恐れがある場合です。
災害の状況によって開放時期は異なりますが、72時間以内に利用できるようにという目標を掲げています。
利用方法はスマートフォンやタブレット等の設定から、Wi-FiをONにし、SSIDで「00000JAPAN」をタップするだけ。
ただし、「00000JAPAN」は緊急時の利便性確保を最優先としている為、通信が暗号化されていないことから利用している間は盗聴、偽のアクセスポイントを使った情報の抜き取りが発生する危険性があるということです。
内閣府は緊急時のやむを得ない安否確認や情報収集のみに利用し、ID、パスワード、個人情報の入力、お金が関係するサービスの利用は極力避けて下さいと注意喚起を行うと同時に、携帯電話回線が利用できる場合は、携帯電話回線を優先的に利用するよう呼び掛けています。
最後になりますが、この度発生した西日本の豪雨災害にて、被災された地域とそこにおられる皆様に心からお見舞い申し上げます。